Mウさんがmixi日記に書いていた、茨木のり子さんという詩人の詩。
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「自分の感受性くらい」
ぱさぱさに乾いていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分でまもれ
ばかものよ
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あまりにいいので本を探してるんですが、どこの本屋にも在庫が無いんですよね。あえて予約しないで、たまたま置いてあったときに買いたいんですが。
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茨木のり子(Wikipedia)
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簡単なプロフィールと長いインタビュー